2017 0613 「テンポ」

身体を重ねてやるべきことを淡々とやるのは嫌い そうじゃなくて生温かい肌と肌で触れ合ってだんだんあつくなってゆくのがすき 吐息が聞こえるくらい至近距離になって 甘い吐息が漏れるムード ゲームじゃない 点数なんかいらない ラブゲームなんて知らない 一瞬で終わるから鋭いはずなのに どうして 甘い まだ若いわたしたちの気分は生徒 どこか大人ぶっている いつまでもつづくと思ってる でもいつか終わる 思い出になったとき懐かしむ 甘ったるいムードが一気に押し寄せる 蘇る 思い出はいつまでも甘いまま きっと賞味期限を知らない 好きと言えない関係性はお砂糖 言葉は邪魔者 必要なのはすこしの明かりと床に乱雑にひいたシングルのまっしろのシーツ それはスロウでメロウで曖昧な甘ったるいテンポ