シュワルツコフのオイルトリートメントを先日購入した。ワインレッドがかったブラウンとマット感あるゴールドのボトルが重厚感を醸し出している。ドイツ製というのも運命を感じてもいいよ、と見下されてる気分でちょっと嬉しい。それにしても道なりにあるなんの変哲も無い薬局で、可愛らしさを演出してるピンク色のパッケージや、高級感漂わせている艶感のあるゴールドのパッケージが、女性用の髪の為の商品として身を屈めたり、また気取っている様に見える中、このシュワルツコフのトリートメントだけ知的な顔をして品よくどっしりと構えていたので私はそれに従った。ただ呼吸がしやすいところへと身体を任せてバスから降りた(赤坂見附だったと思う)ビルが立ち並ぶ夜の道は、卑猥でも煌びやかでも暗くもなかったと思う。新しいヒールの為、脚が痛くなりヒールを脱ぎ歩く道が、少しだけ気持ちが良かった。足ツボみたーい と1人で呟いてみたのは、誰かに笑って欲しかったからだと自分を神様の様に扱う。同じところをぐるぐる回ってしまうのは方向音痴だからだと結論付けられる気がしたが、他の可能性も考えられるから断定するのは愚かな事かもしれない、と、その様なことを永遠とリピートするのに飽き飽きしながら飲む、温かい紅茶と唾液を一緒に飲み込むと、悪霊に頭を撫でられてる気分になる。