早朝は若干 異空間の様な神聖さがあるような気がする いつだって冷たい 急に驚かされて 神経がビクッとなるあの感じにとても似ている 素肌と毛布が触れ合う程に 異空間へ連れて行ってくれると 何処かで信じてる ナルシスト という言葉を上手く咀嚼出来ずにまごまごしてる お口にチョコレートやケーキ ハンバーグ お寿司 でも何かが違う サプリメント 違う 違う違うと言いながら食べ物が溢れる口が滑稽に思えてきてしまったので 鉄でも喰ってやろうか と 血の味のする無機物を意識的に口に放り込む 胃の中に溜まる鉄屑が重なっていく程に 数量的な細胞が血液内を回ることになる あまりにも新鮮なそれは 早朝のような神聖さを持ち合わせている 馬鹿で強いと言われた者は 早朝 死んだような顔をして氷水のような冷たい風を惹きつけてしまう能力を 死んだ子猫を撫でるように ゆっくりと冷たい手で撫でている そこに涙など存在しない