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おかあさんが 私がはいてる靴が合ってなくて足から血を出してるのを見て うさぎやさんの靴を買ってあげるよと言った
うさぎやさんはとっても優しい
吉祥寺に店舗を構える 足の形にあって 色々な年齢層に合わせた靴がある 店員さんも優しくて にこにこしてながら一生懸命お客さんの足の形にあった靴を探してくれる お会計を済ませた後こんな大きな私に失笑しながらも飴をくれる
大学生になるんだね、悪い人いるから気を付けて 楽しんでね
と 大学に入る前にうさぎやさんのお兄さんがわたしに言った 私はそんなのに引っかからないよ と心の中で思ったのを覚えている
私は大学生になって変わってしまった
悪い人についていってる でも悪い人にもたくさん種類があるからひとりひとり書くの大変だし それに複雑だから 書くのもうんざりする それでいて 悪い人の中にも良いものを持ってるのを知ったし 悪くない人もちゃんといる
さみしいひとがおおい
おかあさんがうさぎやさんの靴を買ってあげるよと言ったけれど わたしは 要らないと言った
だって うさぎやさんの靴が穢れちゃう
わたしは汚い わたしの一歩一歩は汚い
うさぎやさんは汚くない やさしい
うさぎやさん たすけて